フラメンコギターは、
明るいメロディーを奏でるとき、
スペインを満たす陽気さは勿論、
広大な草原をスペインの風と共に軽やかに駆け回るような、
そんな喜びに満ちた景色を見せてくれる。
悲しい、哀愁に満ちたメロディーを奏でるとき、
影に隠された歴史や、過去の痛みを見せてくれる。
同時に、苦難に立ち向かうその情熱は
聞き手に痛いほど真っ直ぐ届く。
明るさと暗さ、
喜びと悲しみは表裏一体。
明るいほど、影は濃くなる。
香水を見立てるとき、
その人の見かけのイメージより、
その人の見えない部分を引き出してくれる香り、
つまりイメージそのものではない香りを選んでしまうのも
同じ理由かもしれない。
強そうに、自立して見えるなら
本当は誰より繊細だろうから
そんなやわらかい部分を引き立ててくれる
そんな香りを選んであげたい。
いつもそう思っている。



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